同人誌即売会での「おしながき」を工夫してみたポイント7個
こんにちは。あめです。
もうすぐ冬コミ…前回新刊らしい新刊を作れなかったからなのか、私のサークルは落選しました。なのでこの冬は締め切りに追われることなく優雅に暮らしています。
みなさん、入稿はお済みですか?
新刊の入稿が果たせたら、次にサークルさんがやることは、告知用の「おしながき」作成ですよね。pixivや自分のブログに、頒布物の表紙や値段をまとめた物を載せる、あれです。当日大手のサークルさんに並んでると回覧されてくる、あれです。
私のサークルはそれはもうピコ手(=弱小)サークルなので、おしながきは回覧用ではなく、A4サイズにプリントアウトして100円ショップのフレームに入れてスペースに飾っています。
このおしながきをこだわって作成しているサークルさんも多くて、とっても可愛くまとめていたり、サークルや新刊の趣向に合わせたデザインにしてて、素敵ですよね。
というわけで、私がいままでwebに上げたり当日に飾ってきたおしながきを、工夫したポイントに沿ってご紹介します!大してすごくはないし、場当たり的に作成してきたものですが、少しでも参考になれば嬉しいです。
ポイントその1…余白を揃える
これは2011年8月コミックマーケット用おしながきです。
ごく基本的なことですが、左右の余白・天地の余白を揃えています。本のタイトルは左に、値段は右に揃えて、その間を点線でつないでいます。料理屋さんとかのメニュー表と同じですね。こういうところをきっちり揃えるまとまりが出ます。
こうして揃えた上で、新刊表紙だけ少し大きくして傾けてみたら新刊がより際立ったかなと思います。背景色がかぶっててちょっとわかりにくいので…。
ポイントその2…キャッチーなもの、重要な情報を大きく掲載する
2012年8月コミックマーケット用おしながきです。
このときの新刊は、テクスチャ素材集でした。DVDに焼いてケースに入れての販売だったので、ケースやDVDジャケット込みで掲載して、「メディアで販売してるよ!」ということをアピールしました。
さらに宣伝用ビジュアルとして目を引くように女の子を描いてみました。素材集ジャケットに女の子を入れると素材集として使いにくい人もいるかと思って、そのものには載せていません。この絵の服や背景に使っているのがこのテクスチャ素材なので、使用見本例も兼ねています。
こういうキャラの顔の他にも、サークル名、タイトルや値段などの重要なものは他より大きく表示して、どこに注目すればいいかすぐわかるように情報を整理することも重要ですよね。
サークル名が書かれていないと、初めて買いに来ようとしている人は迷ってしまうので、サークル名とスペース番号は大きくわかりやすくレイアウトしたい箇所ですね。ポスターを作ってしまうのが一番目立つのかもしれませんが。
ポイントその3…フォントにちょっとこだわってみる
最初の例では、文字はとにかく丸っこい系のかわいいフォントを使いました。新刊のタイトルロゴは自作。その他の文字は英数字しかないフォント(Pollyanna)、ひらがな・カタカナしかないフォント(やさしいキモチつながるココロ)で、合字をすごく頑張った記憶があります。可愛くなったので当時は満足ですが、今見るとちょっとくどくて、説明文はシンプルな可読性の高いフォントの方が良かったかなと思います。
「東R-17a」というスペース表示もぱっと見、読めないですよね。
次の例ではもう色々フォントを組み合わせるのに疲れてしまって、ごくごくシンプルに明朝体(小塚明朝)と、数字だけクラシカルなフォント(Adobe Gramond)を組み合わせて使っています。この2つはPhotoshopやIllustratorにデフォルトで入っています。
基本的にフォントを選ぶと、いろいろ使いたくなっちゃうんですが、個性的なフォントを使う場合はタイトル等「ここぞ」という部分にとどめて、文章になるところは可読性の高いものにするのがいいです。英数字はフリーフォントでも質のいいものがいっぱいあるので、英語タイトルや値段表記などにはもってこいです。
あとは「500円」と書くときに「500」より「円」を小さくするのもおしながきっぽくていいですよ。
ポイントその4…既刊が多くても新刊にフォーカスする!頒布物が少なければ大きく載せちゃえ!
私のサークルは既刊のジャンルがいろいろだし在庫も残りまくりなので、新刊だけ大きく取り上げて、既刊は箇条書きや小さなサムネイルみたいな感じで取り上げています。やっぱりイベントでは新刊が主役ですし、もちろん売りたい既刊もあるんですけど、あんまり小さい字で書くのも見えにくい気がして、新刊に注目してもらえるようにレイアウトします。
これは2012年11月コミティア用おしながきです。このとき初めてのコミティア参加でした。コミティアでは二次創作のものは頒布できないので、創作で頒布できるのは2つしかありませんでした。こんなときには思い切って新刊の表紙を3分の2で占めてみました。
新刊の表紙を使いまわすのはわかりやすいんだから何の問題もありません。せっかくなのでもうちょっと説明を色々書いても良かったと思いますが、多分時間がなかったんでしょうね。
ポイントその5…視線誘導を意識してレイアウトする
2013年8月コミックマーケットでのおしながきです。
スクラップドブッキングのようなおしゃれなおしながきに憧れて、頑張ってそれっぽいものを作ったつもりです。
ただ、そうするとごちゃごちゃしてしまいがちで、それを何とかまとめるために本のタイトルや値段等の情報は吹き出しにしてみました。新しいものは緑色、既刊は橙色で色分けして、吹き出しは上からジグザグと視線で追えるように配置してみました。
また、スペース番号や既刊も含め、バラバラに置きつつ天地・左右の余白はなんとなく揃うように気をつけました。
ポイントその6…pixivに上げるときにひと手間かけてみる
さて、先の例は多少見やすくなったと思うのですが、いざpixvにアップしようとしたところ、どうもサムネイルサイズになったときに何が書いてあるのかわからず目立たないことに気づきました。そこで小さくてもわかるように、サムネイル用の表紙を付けてみました。
このように、新作シールの絵柄のしずえちゃんとスペース番号やサークル名を大きくかぶせるように載せました。2枚目にちゃんと読めるおしながきが出てきます。
これのおかげで、「pixivでしずえさん見て来ました!」と言ってもらえました!サムネマジックですね!
ポイントその7…イベントの規模や傾向を考えてみる
2013年10月、地元のオールジャンルの即売会「QUEST light」でのおしながきです。
なんだかんだ忙しくて、かなり手抜きっぽくなってしまいましたが、一応考えて作りました。
このときのサークルカットはこんなでした。
地方同人誌即売会は都市圏と違ってかなり小規模で、30分もあればすべてのサークルをのんびり回れてしまうようなスペース数です。
なので参加者は、イベントのパンフレットでサークルカットをひと通りは読むでしょう。そこで目にしたサークルカットと実際のスペースに飾ってあるものが同じなら、「あ、このカットのサークルだ」とわかりやすいんじゃないかと思うのです。
また、イベントに初めて来た小学生・中学生も多いです。「ぜひお手にとってご覧ください」という言葉を載せることで、見てもらいやすくなってほしいと思います。あと時間的に余裕があるのでスケブもウェルカムです。
以上、7個でした。
こうして見ると、いつまでも既刊が変わりばえしなくて新刊も少なく、お恥ずかしいのですが、いかがでしたでしょうか?
おしながきを作るとき、コピ本やら無料配布ペーパー作ってへろへろで、前日の夜に頑張って作ってて時間がないなんてことも多かったり、なんかうまくまとまらなくてセンスのなさを痛感したりもすると思います(私のこと)。
それでもやっぱり告知だとかディスプレイで一人でも目にとめてくれる人が増えるなら、ちょっとの手間をかける意味はあると思います。
こんなに毎回変えなくても自分なりのテンプレートを作っちゃうのもありですし、pixivで検索するといろんな方のおしながきが見られるので、参考になりますよね。
初めにも書きましたが、この記事が少しでも誰かのお役に立てれば嬉しいです。
ぜひ感想やらツイートやらいただけるともっと嬉しいです。