ひさかたの

memo

美容師とWebデザイナーの共通点と自戒

Webデザイン

こんばんは、あめです。ついこの間、美容院に行ってきました。
カットが終わって鏡を見ると、「思ってた感じと違う…」
私がそう思ったのと同時に感じたのは、「美容師の仕事と、Webデザイナーの仕事って、似ているところがある」ということでした。
今回はそんな話です。

私が行く美容院は、行きつけではあるのですが、いつも指名をしないので担当は違う人になります。
今日はバッサリカットしてもらって気分を変えようと思い、「このくらいの長さで、」…とオーダー。雑誌の中からはいまいち求めている髪型がなく、適当な写真を示します。担当になった美容師さんからは「軽くする感じですね」と言われ、否定するのも億劫で、まあ今ボリューミーなのを直してもらおうと思って肯定しました。

席に着いて、持ってきてもらった雑誌が、年齢よりちょっと若め。違和感を持ちつつも、のんびり読んでいると、いつの間にかカットが終わっていました。

…髪が、割と、すかれている。

頭の鉢が目立って下の方へ向かって量感が減る感じ。
しまった。髪の重さがないと、かなりまとまりが無くなってしまって、自分でセットするときに大変なのを伝え忘れてた…。
うーん、なんか癖毛を頑張ってストレートにした中学生みたいだ…。すいてしまったものはどうにもならないので、どうせ伸びるし…ちゃんと伝えなかった私が悪い…と思って、お礼もそこそこに諦めて出てきてしまいました。

そこで、はたと気がつきました。私が仕事でWebサイトをデザインしたときに、お客さんから出てくる「なんか違う」って、こういう気持ちなんじゃないかと。

Beautician

  • お客さんには、自分の希望をうまく伝えられる言葉が少ない。
  • 聞かれることに答えるのも結構大変。サンプルを見て、「こんな感じ」と思っていても、制作側と見ているポイントが違う。
  • 制作側はお客さんに合わせたデザインにして「素敵になりましたね!似合ってますよ」と言っていても、お客さんはセンスが違うといまいち納得できない。
  • 家に帰って、家族に「変だから直した方がいい」と言われて修正を申し出る。
  • 逆に家族に好評で、手入れの仕方が簡単だと「ああ、見慣れてくればこれでよかったな」と気に入る。
  • それでも、制作者がセットしたように保つには技術とやる気が必要。

個に対応するデザインを扱う領域だから、美容師とWebデザイナー(エディトリアルデザイナーでもそうかな?)に共通することって、いっぱいありますね。
特にWEbサイトでブログやCMSとなってくると、更新するのはお客さん。本人が毎朝いい感じにセットできるように気を使って美容師さんがカット・パーマして、ケアの仕方を教えてあげるのと、すごく近いものがあると思います。

Webデザイナーの立場からは「お客さんの求めているものがわからないから、もっと聞き出したい!」と思っていた自分も、立場が逆になったら、自分がしてほしかったことが全く出来ていなかったことにはっとしました。
お互いが違う価値観かもしれないのだから、なおさらそれを考えてコミニューケーション取らないと…と反省。

でも、時代が止まっている人にどう考えても似合わないデザインを所望されたとき、うまく考え直させるのはやっぱり難しいなあー…!
この人とはセンスが合わないと思ったら、他の人に乗り換えちゃったほうがいいこともありますね、きっと…。

ちなみに私の髪の毛は毎朝自由奔放で大変苦労するのですが、手間をかけて頑張ると、結構いい感じになるのでした。