水彩画の教室に行ってきて学んだこと
8月19日に、眼福ユウコ先生の水彩画教室に行ってきました。
この度たまたま地元の長野でワークショップを開催ということを知り、こんなチャンスは無いと迷わず申し込み。
告知翌日には10名の定員いっぱいで締め切っていたので、先生の人気ぶりが伺えます。
眼福ユウコさんはtwitterで俳優やバンドマンのファンアートの水彩画を上げているイラストレーターです。普段は東京や関西を中心に水彩画教室をしていらっしゃいます。
私が知ったのは真田丸や重版出来!ドラマの頃だったかな、鮮烈な絵を見てファンになりました。
オダギリジョーさんにトライしてみました。 #重版出来 pic.twitter.com/BQ2BfdGM1o
— 眼福ユウコ (@gampy) 2016年4月28日
圧倒的な存在感でした。真田昌幸(草刈正雄さん)を水彩で描きました。 #真田丸 #丸絵 pic.twitter.com/5ioWnMydOA
— 眼福ユウコ (@gampy) 2016年12月29日
大胆な色使い、俳優さんの魅力が何倍にも増す描き方。
こんな絵が描けるようになれたら…!
描いた絵を持ってくれば見てもらえるということもあり、1〜2年ぶりに水彩画セットを出してきて1枚習作を描いておきました。
せっかく直に会えて教えてもらえるので、これは聞いておきたいということをノートにメモしていきました。
当日の流れ
会場は長野市松代の有形文化財である旧家をイベントスペースとして使えるようにした寺町商家。
中学はこの辺と同じ学区だったのですが、今こんなふうに町おこしされているとは知りませんでした。
今回の課題は、「人物画のかなめ“瞳”を丁寧に描いてみましょう」。
お手本の人物の顔を描く教室でした。他の人物を描くのも可。
10:00 開始
今日の流れや制作の進め方などの説明を受けます。
先生の原画も並べられました。これは自由に見ていいとのことでこのあとの空き時間などにも見られました。
各人のペースで、お手本の下絵をトレースし着彩していきます。
その間先生は手順を説明したり受講者の間を見て回って質問に答えたりしてくれます。
教室を数多く開いていらっしゃる分、よく聞かれるようなことは先に教えてくれる感じでした。
教材となる手順が書かれていた紙には、紙・筆・絵の具は何を使っているかなども書かれていて参考になります。
12:00頃 お昼休憩
併設のカフェのご飯を食べました。机に4人ごと座っているのでその中で雑談しながら。市外から来ている人のほうが多いよう。
雰囲気のある場所ということで、先生と受講者で記念撮影も。
13:00頃 デモンストレーション
その場でリクエストのあった「玉木宏」を即席で先生が描いてくださいます。
技法の説明を交えながら、下書きせず絵の具を乗せていく先生。
迷い無くすらすらと描かれているように見える。すごい。
13:40頃 制作再開
残り1時間くらい制作。特に講評会もないのでプレッシャーを感じることもありませんでした。
15:00 終了
時間がある人は先生の原画を眺める時間になりました。
学んだこと
私は過去に水彩画の技法書を何冊か読んでいるから技法の基本的なことは多少わかっていました。薄い色から塗る、水で色を抜いたりぼかしたり、ティッシュをうまく使ったり。
でもどんな紙が、どんな筆がいいのかなど深いところはあまりわかっていませんでした。
制作の間にいろいろ聞きたいと思ってたことを全部聞けたので、すごい学びの時間になりました。
直に質問できるというのは、わからなかったところを補えるから効果的ですね。
あの色使いはどうやって生まれるのか
描いてきた絵も見てもらって、「見たままの色にとらわれてしまう」という相談もしたりしました。
今回一番知りたかったことは、「眼福ユウコ先生の大胆な目を引く色使いはどこから来るのか」でした。
この教室でいろいろ見たり聞いたりして、たくさんの手がかりを掴んだ気がしました。
手数を減らすために目を引く描き方をするようになったという先生。
色の発想はモデルの人から受ける。
小物など差し色を散らして統一感を出す。
普通の絵の具セットにないポップな「オペラ」や「ターコイズブルー」を使う。
色を使うのが難しかったらまずはモノトーンで描いて色を足していく。
こういう複合的な観点や経験から選ばれた絵の具によって、あの色使いが生まれるのかな、と解釈しました。
もっと気楽に描きたい
水彩画って水張りしなきゃいけないものだと思ってたんですが、紙がしっかりしてて小さければそんなに波打たないようでした。
先生の絵もどれもB5サイズくらい、紙は「ビフアール」でした。
数多く描くには、小さい絵を描きやすい道具でちょこちょこ描いていければいいんだなと認識を新たにしました。
子どもが産まれてから育児・家事・仕事に追われて、絵描く時間がないとか準備がだるいとか思っていました。
でも講座前に試しに描いたりもして、そんなに頭でっかちにならなくてもいいものだってわかってきたので、メリハリつけて描けるようになりたいと思います。
理論はわかっても実践と鍛錬は必要で、自分なりの色合いを見つけたり、まつ毛とか細い線が描けるようになるには、数を描かなきゃいけませんね。
(絵の話題になると毎回思うこの結論)
講座を一緒に受けた人たちは先生のファンだからか俳優やミュージシャンに明るくて、その情熱がすごいと思いました。
自分はどちらかというと描きたいものはそんなになくて絵が上手くなりたいというだめなパターンなんですよね。
やっぱり描きたい人がいるっていうのはモチベーションだよなあと思った次第です。
おわりに
本当に久しぶりに誰かに何かを習うということをした気がします。
眼福ユウコ先生、ありがとうございました!