ひさかたの

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おしゃれな女の子を描く〜森本美由紀展に行ってきた〜

616日(金)に東京は弥生美術館で開催の森本美由紀展に行ってきました。

子どもを産んだりコロナ禍だったりで、全然上京してなかったので、7年ぶりくらい?の東京日帰り1人旅でした。

森本美由紀さんのことを知ったのは数年前でした。

好きなイラストレーターさんが紹介していたセツ・モードセミナーの本を読み、そこに在籍した多数のイラストレーターを知りました。そのうちの1人、森本美由紀さんは多方面で絵が使われているのでそれまでどこかで目にしたことがあった!という感じ。

2013年に50代で亡くなっていますが、名前は知らずとも絵を見たことがある人は多いのではないでしょうか。

おしゃれでスタイルのいい女性がシンプルかつ流れるように描かれています。その潔さから画力の高さが伺えます。

展覧会では図録がなく、写真撮影OKだったので好きな絵をたくさん撮ってきました。

展示されていたのは、初期から後期まで様々な画風の原画、挿絵の掲載された書籍、エッセイの誌面、制作に使っていた筆記具や資料なども。

毛筆で描かれた線は一発で引かれたように思えましたが、原画を見ると足一本丸々ホワイトで消している絵もありました。

人物デッサンに重きを置くセツ・モードセミナーに長く在籍したり、遅筆だったというキャプションから、思いの外綿密に描いていたのかもしれないと感じました。

また、おしゃれな女の子たちはスクリーンの向こうの映画女優やファッションモデル、そして実際にデッサンしたNickeyさんたちがモデルだったようです。モデルやファッションへの関心を元にあの絵柄が形成されたのでしょう。

人物画なら人物を目の前にして描くことが大事なんだなと思いました。

一通り眺めて、写真を撮って、さらに大きな原画を見ながらかるく模写を試みましたが、絶妙なバランスの顔の造形が特に難しくてうまく描けませんでした。

たくさん人物クロッキーをしたくなりました。私もミューズが欲しい〜。

弥生美術館と繋がっている竹下夢ニ美術館では、夢二の書き文字展も開催されており、こちらもたっぷり写真を撮ったり、見比べました。明治時代の文字が大好きなので、今回の2つの展示内容が揃っていることで一念発起して見に行ってよかったです。

自分へのお土産にはクリアファイルと過去の画集を買いました。Tシャツやトートも元の絵が様になってて素敵でした。やっぱり買えばよかったかな〜。